シリカゾルグラウトとは?
[NETIS登録番号:KT-200081-A 耐久性無機溶液型シリカゾルグラウトシリーズ]
50,000件以上の実績のある注入業界における主力注入材。
シリカゾル生成のメカニズム

シリカゾルグラウトのゲル構造

昭和50年代前半に開発されたシリカゾルグラウトは、その後の永年にわたる研究開発の結果、一層の進歩を遂げました。
昭和57年に開始された東洋大学米倉研究室における薬液注入の耐久性の研究では、シリカゾルグラウトの長期耐久性が解明され、17年前の施工現場の掘削調査により実証されました。水ガラスグラウトの耐久性の欠如は、水ガラスのアルカリの存在によるものです。このアルカリを酸で中和し、シリカゾル製造装置で時間とともに高分子化したものがシリカゾルです。
「耐久性無機溶液型シリカゾルグラウトシリーズ」として
国土交通省のNETIS【KT-200081-A】に登録されています。
耐久性無機溶液型シリカゾルグラウトシリーズ(NETIS:KT-200081-A)
ハードライザー ハードライザーセブン シリカライザー クリーンロックⅣ ジオシリカ
高強度浸透溶液型シリカゾルグラウト
ハードライザーセブンHi
建設省「新地盤改良技術の開発」(昭和51~54年)における研究への参加
耐久性無機溶液型シリカゾルグラウトⓇは水ガラスのアルカリを除去した非アルカリシリカⓇグラウト(中性シリカⓇ、中酸性シリカⓇ)であって、昭和51年~54年の建設省「新地盤改良技術の開発」における研究により、アルカリを溶出しない水ガラス系薬液として注入効果と安全性が確認されています。(建設省総合技術開発プロジェクト 新地盤改良技術の開発 報告書、昭和56年3月31日発行)
シリカゾルグラウトと暫定指針
昭和49年に制定された「薬液注入による建設工事の施工に関する暫定指針」において、
薬液注入工法に使用する薬液は、水ガラス系の薬液で劇物またはフッ素化合物を含まないものに限定されました。


シリカゾルグラウトの酸性中和剤として用いられる硫酸は硫酸単体では劇物に相当しますが、水ガラスと反応した薬液注入材としてはその濃度は3~6%程度であり、普通物となりますので、シリカゾルグラウトは暫定指針に適合した注入材です。
シリカゾルはシリカゾル製造装置内で硫酸と水ガラスを十分に反応させ、シリカゾルグラウトを製造します。
直接法で水ガラスと硫酸を注入しますと、硫酸と水ガラスが十分に反応していないまま地中に注入されることが懸念され、作業上の安全管理が難しいため、シリカゾルグラウト会では間接法により施工を行うことにしています。
シリカゾルグラウトの種類と基本物性


また、長期にわたって高い強度を保ちます。 シリカゾルグラウトは酸性中和剤の違いにより以下の種類があります。
ハードライザー®
コンクリートに対する安全性に優れる。
マスキングシリカゾル(ハードライザー)

11年間ホモゲルに養生したモルタル供試体

6%の硫酸ソーダ水溶液で1年養生したモルタル供試体
写真は200mLのホモゲルに養生したモルタル供試体の観察状況で、モルタル供試体の表面には不溶性のマスキングシリカの皮膜が形成され、コンクリートを保護しています。
長期耐久性を持つシリカゾルグラウトでは環境対策の重要になりますので、マスキングシリカゾルである「ハードライザー」シリーズを推奨します。
なお、同じモルタルを6%の硫酸ソーダ水溶液で養生したところ、1年間で破壊しました。
詳細は、当協会発行の技術資料をご参照ください。(事務局問合せ先TEL03-3815-2162)
(マスキングシリカによるコンクリート保護機能 2009年12月協会発行資料より抜粋)
プロポーション注入工法(NETIS:QS-240013-A)
シリカゾルグラウトはプロポーション注入工法を適用することができます。

シリカゾルグラウトの施工実績
国土交通省、地方自治体(都道府県、市町村)、JR、鉄道建設公団、NTT等の公的機関を中心に、各電力会社、各ガス会社等の民間企業を含め5万件以上の施工実績を有しています。
「耐久グラウト注入工法技術マニュアル」に40件の施工例を掲載しています。→資料請求はこちら
仮設注入の適用分野:
・シールドトンネル(推進工を含む)
発進部、到達部、無圧気施工区間、圧気工法で不十分な箇所、建物構造物近接、埋設管近接箇所、鉄道道路横断箇所、河川横断箇所、特殊部分(曲線部、接合部)、立坑周辺部、立坑底部、セグメント背面部、周辺に対する止水壁
・山岳トンネル(岩盤除く)
地盤条件の悪い箇所、建物構造物近接箇所、立坑、覆工背面
・開削工(オープンカット)
親杭横矢板工の背面、柱列工の背面、連続地中壁工の継手部、土留め工の欠損部、離間部、隣接建物構造物、掘削底面、杭の抜き跡、埋戻し
東京都神田川地下調整池工事における大深度立坑掘削のための底盤注入

東京都神田川地下調節工事における大深度立坑掘削のための底盤注入(シリカゾルグラウト)

施工図面
<気候変動・災害対策・大雨・洪水・水害対策・治水・調整池・管路補強・タンク基礎補強・河川橋梁基礎補強・護岸基礎>
シリカゾルグラウトの工業所有権
シリカゾルグラウトは強化土エンジニヤリング株式会社による下記の商標が登録されており、著名な商標ブランドとして地盤注入分野において広く認知されております。
| 商標ブランド名 | 商標登録番号 |
|---|---|
| シリカゾル | 4044042号 |
| シリカゾルグラウト | 2452056号 |
| クリーンロック | 3238511号 |
| ハードライザー | 2511702号 |
| ハードライザー・セブン | 4611726号 |
| シリカライザー | 1449248号 |
| ジオシリカ | 2634549号 |
| シリカセブン | 3235829号 |
| マスキングシリカ | 4629139号 |
【事務局】
〒113-0033 東京都文京区本郷2-3-9 ツインビュー御茶の水 ジャテック㈱内 TEL:03-3815-2162 FAX:03-3815-2102

03-3815-2162
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